蘇我クラスの「メルヘンステッキ」
梅雨も半ばを過ぎ、あちらこちらで紫陽花が誇らしげに大集会を開いています。見ると、でんでん虫の親子も参加のか、ゆっくり会場を目指しています。今日は6月21日(火曜)。再開したばかりの「蘇我クラス」に伺いました。会場は「蘇我コミュニティーセンター」。以前「勤労市民プラザ」だった建物が、今は改築され立派なコミュニティーセンターに生まれ変わっています。その3Fの小会議室を2つ続けてお借りし使います。お友達が集まると、楽しそうにお話しが始まります。手作りのレインコートに着替えると、雨の日でも楽しい気分になれます。胸のお星さまがカッケーです。小さな子の多い蘇我クラス、ワクワクドキドキ嬉しくなりますね。
ファンファンがかかり先生が行進を始めると、みんながその後に続きます。といっても、まだ立つのがやっとの小さな子もいて、一歩一歩が本当に一大事です。見入って、思わず応援したくなる程の真剣な一歩です。あまりに気迫のこもった行進でカメラを持つ手にジワリと汗が滲みます。
「ちびっこマン体操」「ひっつきもっつき」「おおきなたいこ」と懐かしい曲を3曲続けて踊り、一息入れると・・・先生が大きなピンクのシートを敷きました。そして、手遊びで少し落ち着いたら、出席を取ります。恥ずかしそうにする子、ママに隠れる子、声は小さくてもしっかり手を上げる子、みんな個性的なお返事をしていました。この後、かわいいカードが準備され、みんな好きなカードを一枚もらいました。
もらったカードには「でんでん虫」の切り絵が貼ってあります。それにシールを貼ったり、クレヨンで模様をつけたり。ママとあれこれ相談しながら、この季節ならではのマイカードに仕上げます。ゆっくり、優しく、想いを込めると、でんでん虫も嬉しそうな表情に変わります。笑顔いっぱいの「でんでん虫」が完成しました。
全部載せられないのが残念ですが、こんな感じに出来上がりました。どれも愉快で楽しいものばかりです。『雨は実に嬉しいですな!カサなんて持っていませんよ』でんでん虫の声が聞こえてきそうな作品です。今年もやや極端な梅雨ですが、適度な雨なら「ありがたい天の恵み」のはずです。でんでん虫さん、宜しくお願いしますね。
この後、先生が取り出したのは「メルヘンステッキ」。そして突然フリフリし始めました。申し合わせた様に、駆け寄る子どもたち。精一杯手を伸ばし全身で「ちょうだい!」「ほしい!」と表現します。という訳で、これから「メルヘンステッキ」を作ります。先ず、新聞紙を細く巻くところからスタートです。これ、簡単そうに見えるのですが、どっこい、巻いているうちに片寄ってシワがごわごわになったり、太く(弱く)なったり。ママも結構苦戦していました。
次はビニールひもを開いて平たくし束ねます。そして、30cm 位に切ります。クラスで一番のお兄ちゃんは「ハサミ」がお気に入り。チョキチョキ、チョキチョキ、何度もママと一緒に切っていました。これを全部つけると、かなりゴージャスなステッキになりそうです。
このビニールひも、先に巻いた新聞棒に付け、一枚づつ細く割きます。徐々にメルヘンステッキらしくなってきましたよ~。ママがコツコツ仕上げをする間、その指先に視線を集める子どもたち。まだ何がどうなっているのか判らないのでしょうが、眼差しはいかにも真剣です。完成前ですが、とりあえずちょっと振ってみます。やっぱり楽しい。作る途中でいろんな遊びをしながら進みます。ゆっくり、ゆっくりです。(フリフリするとまるで「はたき」の様で、忘れかけていた母の掃除姿を思い出しました。昔は、「はたき」をかける前に、濡らして絞った新聞紙を小さくちぎり、畳に撒いていました。ほこりが舞い上がらないようにして、後で箒で掃き集めたんです。掃除機なんてなかったですからね。)
ヒモをたくさん切ったので、先生の作ったお手本よりゴージャスな出来栄えです。みんなのステッキの方が素敵(すてっき?)・・・なんてね!何度もフリフリを繰り返している内に、先生が「花火みたいね」と一言・・・。すると「花火」をやろうという事になり、ママたちがステッキを床に下げ、「ヒュルルル~」という掛け声に合わせて高く持ち上げます。そして、「パ~ン」の合図と同時に周囲に広がります。何度も繰り返すうちに「技」の完成度が上がり、蘇我チームの花火大会が最高潮に達します。随分繰り返しましたよ。
おもちゃ遊びの後は「絵本」の時間です。今日のお題は「ぎゅーってだいすき」。いろんな動物(怪獣もいましたが)が大好きなお友達に「ギュー」をするお話です。お話の最後にママとギュー。みんな嬉しそうでした。
最後に「ハム太郎」を踊ります。お気に入りのステッキを持ってのハムちゃんダンスです。勿論、曲の最後は全員で「花火」!ヒュルルルル~、パーン!でおしまいでした。今日は、これでおしまい。お別れには「アンパンマン」を踊りました。終わった後に「おまけ」の花火をもう一度!まだ始まったばかりの[ 新] 蘇我クラス。お気に入りのメルヘンステッキから花火大会へと発想次第でどんどん遊びが広がる、柔らかくて陽気なクラスになっていました。お母さま方、先生、お疲れ様でした。子どもたちにもありがとう。ホッコリした良い気分で楽しい梅雨を過ごせそうです。では、また来ますね。(事務局KI)