東金・成東クラス合同「うんどうかい2013」

10月10日は「体育の日」だったのですが、2000年以降は第2日曜日に変更されました。1964年の東京オリンピック開会式を記念して設けられた祝日でしたが、2020年の東京オリンピックでまた体育の日が変わるのでしょうか。さて、今日は偶然10月10日。旧体育の日にやって来たのは「東金青年の家」。東金クラスの取材ですが成東クラスとの合同で「メルヘン運動会」が催されます。小さな子どもたちの一生懸命頑張る姿から、大人たちもパワーをもらえる嬉しい一日です。奇想天外な事件も、(かなり)期待しながらお邪魔します。

会場はご存じ「県立東金青年の家」。事務所の素敵な方々に甘えながら、メルヘンも大変お世話になっています。中央の運動広場には眩しいばかりの陽が当たり、準備を始める前に先生方も、まず日陰を確保します。お日様の動きを計算に入れて陣取ったのは体育館脇の木陰。荷物を降ろして仕込みの始まりです。担当は、東金の伊藤みよこ先生と成東の岡崎ゆき先生です。会場に到着するやいなや先生方はパネル類や段ボール箱を準備し、長い紐にかわいい袋を取り付け始めます。

作業を進めながらも「おはようございま~す」と先生の元気な声。誘われて目をやると、一番乗りのママと子どもたちがやって来ました。手を振って挨拶をしながら木陰にたどり着き、すぐにシートを出してマイスペースを確保します。もう完全に習慣になっている様です。芝生の広場は子どもたちにとっては一番安心できて且つ刺激的な空間なのでしょう。芝生の感触を体で味わうかの様に走り、転び、寝そべります。広場脇のスロープがお気に入りの様で、いつの間にか裸足になって坂道運動会が始まっていました。本当にいい広場です。

ファンファンが鳴り始め、いつも通りメルヘンが始まりました。行進の後、輪になり出席をとりますが、早めに爆発した子どもたちのパワーは、一段と大きな声となって青空に響きます。この後、ポンポンをもってハム太郎を踊り、一息入れると、いよいよ運動会の始まりです。先ずは段ボールのソリ・リレーです。箱が用意され、子どもが中に入るとママが引っ張ります。目印のコーンを回って帰ってくるのですが、そこはメルヘン、予定通りにはまいりません。途中で箱ごとコロリ!自分から飛び出る子もいます。

一巡すると、新聞ボールが用意され、今度はその段ボール箱で玉入れです。ママや先生が箱を引いて逃げ回り、子どもはそれを追いかけ玉を入れます。初めは一つずつ入れていた小さな子も、お兄ちゃんやお姉ちゃんの真似をして両手いっぱい抱えるのですが、抱えるだけで精いっぱい。落しては拾い、拾っては落しの「玉抱えゲーム」の様です。その後、先生が洗面器を持ち出し、その上に傘を逆さに置きました。なる程!今度はこれで玉入れですね。子どもたちには説明不要。いきなり傘の中に玉を入れ始めました。一応チーム分けをしているのですが、子どもにとっては関係ありません。気に入った方に好きな色のボールを入れます。あっという間にこれも大成功!

ここで一旦水分補給。この間にも段ボールのソリで遊ぶ親子がいたり、やっぱり広場を駆け回る子もいたり、それぞれが自由で本当に楽しい休憩時間です。後半の最初は「かけっこ」からです。しかし、ただのかけっこではありません。先に裏返しに置かれたお面をゲットし、それがおサルさんなら「おんぶ」、コアラなら「抱っこ」、絵によっては「ママの足の甲に乗って一緒に歩く」という難易度の高いかけっこもあります。アッ、お気づきかとは思いますが、走るのは「ママ」です!こりゃ大変!ちっちゃな子はまだ良いのですが、お兄ちゃんお姉ちゃんだと抱えたり抱っこしたりするだけでも気合がいります。中には下の子をおんぶしたまま、お兄ちゃんを抱っこして走る姿もあり、声援にも共感と同情とが入り交り「力」がこもります。ママに大きなゴールドメダルですね。

この後、先生が絵本の様な紙芝居の様なパネルを何枚か芝生に並べました。そして少し離れた場所にも動物カードを並べます???。パネルにはお家の絵が描いてあり、ドアを開ける事ができます。開けると動物さんがいて、その動物さんカードを探しに行くゲームです。(なるほど!)ただ、真っ暗で電気の消えたお家もあり、これはハズレ!次のパネルをゲットします。だんだん難易度が上がりますね。パネルをゲットし、ママと一緒にコンコンとノックをしてドアを開ける様子がかわいくて、何枚か失敗して欲しい気にもなりました。

続いて先生が長いロープとカラフルなトレペ芯を準備しました。これはモノレールですね。お兄ちゃんお姉ちゃんはすぐに了解!小さな子も真似てスルスルする内に徐々にエンジンがかかります。不安げな表情が満足げに変わり、速さも突進の様になります。あまりに速すぎてママの写真屋さんと衝突しそうになるシーンもありました。ふと気づくと何人かは裸足になって、気持ちよさそうに芝生の感触を楽しんでいました。大人気のモノレールは繰り返し繰り返し随分長く遊んでいましたよ。

一休みした後、ころころ転がって出てきたのはハロウィンの大きな玉。赤と緑のビニール袋にカボチャが描いてあります。玉ころがしです。玉は子どもの腰あたりまでありますが、さほど重くはありませんので持ち上げたり蹴ったり、担いだり投げたり、好き好きに玉を運びます。中には担いだまま「さてさて、これをどうしてやろうか」とジッと思案する子もいて、アイデア満載の玉転がしでした。いよいよ最後の種目です。先生が袋のぶら下がった長いロープを準備します。「お菓子、お菓子」という声が飛び交い、子どもたちが一斉にお菓子袋に飛びつきます。パン喰い競争?ですね。お兄ちゃんお姉ちゃん向けに高かったロープも徐々に低くなり、みんな好きな袋をゲットできました。

これで全種目、無事終了です。本当によく頑張りました。ママから金メダル首にかけてもらい、先生からはジュースももらいました。記念撮影も済ませ、そのまま楽しいお菓子とお昼ご飯(いえ、お昼ご飯の後でお菓子)の時間に移りました。今日はこれで終了。お母さま方、先生方、本当にご苦労様でした。準備も大変でしたでしょう。その分子どもたちの笑顔が輝いた運動会でした。次回は是非パパもご参加ください。お待ちしています。東金・成東のみなさん、広場いっぱいの笑顔をありがとうございました。筋肉痛?パパのマッサージが効果的かも・・・(事務局K.I.)