蘇我クラスのおにぎりニギニギ

昨日の雨もようやく上がり、公園は使えるかな?と心配しながら確認メールを入れます。蘇我は今朝もチラリと降ったらしく、迷った挙句エイヤイーとばかりに公園に決めたそうです。今日の取材は蘇我クラス。担当は思い切りのよい中津先生です。メルヘンはお天気との戦いもあるんです。そんな訳で、蘇我駅で待ち合わせ、車に便乗させて頂きました。というのも、これから向かう公園は、過去二十年近く使い続けている蘇我公園ではなく、少し離れた「そが野ふれあい公園」です。徒歩だと20分以上かかるそうなので迎えに来て頂きました。感謝に加え、わくわく感と好奇心が混ざり合います。どんな公園かな?

到着するとまず目に入るのが、一面の芝生です。小学校の運動会ならできそうなほどの円い広場があり、中央がこんもり盛り上がって緑一色に覆われています。奥には遊具のゾーンもあります。この日は朝から数人の業者さんがマシンを使って草刈をされていましたので、一声かけて了解を頂き、離れた木陰に荷物を降ろします。先生は早速、イラストパネルを抱えて走り回り、あちこちにイラストをくくり付けます。アンパンマン、メロンパンナ、バイキンマン。まるで見守られているかの様に勇者三人にグルリと囲まれました。それが済むとブロッコリーの下で受付セットの準備に取り掛かります。慣れたもので、無駄がなく着々と中津一座の開演準備が進みます。

そうこうしている内に遊具の向うから可愛い会員さんが自家用車?にまたがってやってきました。ママに押してもらいながら、やっと届くハンドルを精一杯握っています。今度は反対側から次のお友達がやってきました。名札を付けて、出席のシールを貼ります。この頃にはお天気もほぼ満点で、日焼けすら想像できるくらいに晴れ始めていました。(先生の勘が当たりましたね。)次々とお友達が増え、その都度「おはよ~」っと手を振って挨拶をします。あっという間に7組のお友達が集まり、いよいよメルヘンの始まりです。

ファンファンに合わせて行進をし、先生のリードでご挨拶も済ませました。さて踊りましょう・・・という訳で、ラジカセの周りに子どもたちが集まります。テープを探してセットして、ボタンを押した~い!子どもたちの顔にそう書いてあります。恒例のラジカセ遊びの時間です。再生ボタンの横には録音ボタンがあり、間違って押すと曲の頭が少し消えてしまいます。時々曲の頭が消えているのはこれが原因だそうです。笑いながら、しばらくラジカセ遊びが続きます。ようやく鳴り始めたのは「パンダ・うさぎ・コアラ」。ママと一緒にポーズをしますが、まだリズムには追い付きません。一生懸命でかわいい仕草が年度初めを感じさせてくれます。次は「ひげじいさん」。やさしい曲を選んでくれたので、子どもたちのペースでゆっくり進みます。

ここで先生がポンポンを配りました。カラフルなポンポンを見つけるとそれだけで集まってきます。両手に一本ずつしっかり握ってママに見せに行きます。曲はハム太郎。一応?上手に踊れました。新しい会員さんもいらっしゃると思うのですが、ママが上手なのには少々驚きました。次に先生がクマさんのお面を配ります。これも見ただけで集まってきます。一つずつもらってママに被せてもらうと、立派なクマさんになります。かけっこも鬼ごっこも判らないまま、ママに追いかけられて逃げる子、一緒に走る子、ママに駆け寄る子。腹ペコのクマさんが逃げています。2番3番と進むにつれ何が起こっているのか少しずつ判ってきた様です。

続いて先生がお花のカードを配ります。「握手でこんにちは」の始まりです。握手をして「こんにちは」をしたら、お名前や好きな遊びなどいろいろと「積もる話?」をする訳です。色がついていないカードなので、最後にお友達とカラーシールの貼りっこをします。ハナビラの数だけ、お友達と話すチャンスができるという訳。この後、山ほどの「新聞紙の輪っか」が登場しました。新聞紙を4cm幅くらいにキチッと畳んで輪にし、丁寧にカラーテープを巻いて仕上げてあります。30本くらいある見事な出来栄えに、ママたちの間からドッと歓声が上がりました。

それを一本ずつもらって公園の探検に出かけます。朝一番に取り付けたアンパンマンたちを見つけ、タッチをして帰ってきます。ママと一緒に電車ごっこ気分です。が、ママは子どもたちの入った輪っかの端を握って、イ○のお散歩気分・・・あちこち探して、キラリと目が光るとその先にはメロンパンナちゃん。ジェジェっと目が開くとバイキンマン。パネルに向かって一目散に駆け寄りタッチ!やったー、大成功!

広場に戻ると先生が、輪っかを使って他の遊びを教えてくれます。ママが持つ輪の中をくぐり抜けて遊んだり、投げて輪投げにしたり、地面に置いて飛び石渡り。まだできないジャンプに一生懸命挑戦する姿はたまらなく可愛いですね。今度はシートが出てきました。ママたち全員で持ってフワフワしてくれると、何も言わなくても下に飛び込んで来るのが子どもたちです。フワフワする方が気に入った子はママと一緒にシートを持ちます。が、やっぱり中の方が楽しい。という訳で中に入ります。しばらく遊んで地面に敷こうとするのですが、まだまだ続けたい様子の子もいて、シートが地面に敷かれるまでには、かなりの時間がかかりました。

シートに集まった子どもたちに先生が手遊びを始めます。「おべんとうばこのうた」です。それもサンドイッチバージョンでした。時代と共に変わりますね。「機内食のうた」とか「宇宙食のうた」とかができるのも、そう遠いない話かも。みんなが落ち着くのを待って、先生がパペットを取り出します。今日は「ワンワン」。名前を呼ばれ、お返事をするとチュッをしてくれます。お返事の後は「絵本」です。お題は「おべんとうバス」。有名なお話らしく、絵本の後に別に手に入れた「おべんとうバスのお話カード」が始まりました。絵本から飛び出してきた様な気がして、とても興味深くのめり込んでしまいました。そして、いよいよお弁当作りです。ティッシュや折り紙で作る本物そっくりのお弁当です。子どもたちも、ママの様子をうかがいながら、それなりにお手伝いします。それにしてもママたちの器用な事。驚きの連続です。

ハンバーグ、エビフライ、ブロッコリー、イチゴ。メロンまであります。そして「おにぎり」。三角おにぎりより、俵型の方が作りやすいとか。本物そっくりのお弁当が見事に出来上がりました。公園にお昼のチャイムが鳴り響くと「いただきます」の時間です。日陰にシートを移して、今度は本物のおにぎりを食べます。みんなの美味しそうな笑顔を見ていると、本当にグ~~とお腹が鳴りました。今日はこれでおしまい。年度初めで小さな子が多いなか、子どもたちを知り尽くした中津先生の進行にはホッとさせられるものがあります。先生、お疲れ様でした。そして、お母さま方、子どもたち、ありがとうございました。また来ますね。では、(事務局KI)