成東クラスのポンポン作り
今日は5月2日、年に数回の大型連休の中日です。連休ムードで列車も乗りやすく、車中での読書も進みます。千葉駅で総武本線に乗り換え、降り立ったのは「成東駅」。いつもより一段と長閑な気がします。暑くなく寒くなく、この季節を満喫したいものです。そんな訳で今日は「オタマジャクシ」を探しに行く予定です。が、あいにく恒例の狩場が使用できず、今年はオタマジャクシに会う事は諦める事になりました。急きょ課題が変わり、会場は山武市成東福祉センターに。急な会場の確保は一大事で、見えないところでご苦労される先生の様子が目に浮かびます。そんな訳で今日は室内です。
担当はお馴染みの岡崎先生。駅前で待ち合わせ、ご挨拶もそこそこに車に便乗させて頂きました。後部のスペースはダンボールや大きな荷物で満杯です。メルヘンで先生をすると車は勿論の事、自宅の四畳半が一部屋潰れてしまうとか・・・本当に頭が下がります。会場に到着すると早速準備にかかります。ここ福祉センターは2Fにも大きな部屋がいくつもあり、メルヘンは二十畳ほどの和室を使わせて頂きます。やはり畳は日本人気質に合うのか、何故かほっとします。
そうこうしている内にも子どもたちが集まり始めました。3月に卒会を済ませ、どのクラスも人数が減っている中、今日の成東クラスは8組もの会員さんが参加されるそうです。2組の欠席はありますが、新しく見学の方も参加されるそうでいつもの盛り上がりが期待できそうです。年度初めは小さな子が多く、先生にご挨拶をし、出席のシールを貼るだけでも興味津々。お気に入りのシールを選んでママの顔を振り返ります。ママの笑顔に納得し、自分の出席簿に貼り付けます。何とも微笑ましい時間がいつもよりゆっくり流れます。大きな荷物を下げたママは部屋の奥の方に荷をおろし、場の雰囲気に慣れ始めた子は部屋を探検し始めます。到着するなり部屋を駆け回る子は去年からメルヘンに通うお兄ちゃんお姉ちゃん。
メンバーが揃った頃を見計らい、先生がラジカセのスイッチを入れました。「集まれ、ファンファンファン」が響き始めると、先生がさり気なく襖を閉めます。他のお部屋を気遣っての配慮です。ファンファンで行進を済ませると、そのまま輪になり座ります。先生が歌い始めると、それに合わせてご挨拶をします。が、小さい子はまだお返事がよく判らず、お姉ちゃんお兄ちゃんにリードされて、それなりに?お返事をしていました。この後「ドラえもん」を踊りますが、成東のドラえもんは、間奏の間にお友達のポーズを真似る仕掛けがあります。妙なポーズもみんなでやると立派な体操になります。年度初めで慣れないという事もあり、先生がいつもよりペースを落としてゆっくりリードしてくれました。
続いての曲は「ジャングルぐるぐる」です。歌詞に合わせてジャンプしたり、ママの足の間を潜ったり、ママを乗り越えたりと激しさでは一番の曲です。先代の先生から引き継がれた曲ですが、今ではもう無くてはならないお馴染みの曲です。この後先生が大きなダンボールを準備しました。トトロの絵が描いてあります。部屋の真ん中にたくさんの果物をばら撒くとゲームの始まりです。好きな食べ物をとってトトロに食べさせてあげます。トトロの口が開くのでちゃんと中に入れてくださいね。これもゆっくり進みますが、慣れたお兄ちゃんお姉ちゃんにリードされてか徐々にペースが上がります。後半には二つ一緒に食べさせる技も登場し、数十個あったものがもう無くなりました。リクエストに応えて、もう一回。この後、お片付けも一緒に済ませました。
次に先生が持ち出したのは畳二枚分のレジャーシート。その上にカラフルなモールで象ったお魚を並べます。サカナ釣りですね。モールでできた磁石付の釣竿が配られ、仕上げに20cmほどの丸い板を飛び飛びに並べます。池の中の飛び石です。さあ、釣りに出かけましょう。という訳で、恐々飛び石に乗りながらお魚を釣り上げます。要領の判るお兄ちゃんお姉ちゃんは飛び石から落ちないように注意しながら、そっと進みますが、お構いなしに堂々と池の中を歩く子もいて笑いの絶えないサカナ釣りでした。
次は「絵合わせ」です。先生が配ったたくさんのカードを畳いっぱいに並べます。準備が完了すると先生が一人ひとりに新しいカードを1枚渡します。もらったカードと同じ絵を探して先生に届ける訳です。畳に撒いたカードは向きが違うので、子どもたちにとっては一苦労です。ママと相談しながらのカード探しが始まります。判っていても「どれかな~」って、ママもゆっくりペースに合わせてくれます。先生に届け「良くできました~」と褒めてもらい、ご満悦の表情で次の新しいカードをもらいます。残りのカードが減ってくると、子どもたちも自分で探せる様になり、ペースが少し上がった様にも思えました。
ひと段落した後、今日の課題「ポンポン作り」が始まります。先ず、先生がお手本を見せます。近くのママの手を借り(文字通り両手をお借りします)幅広のビニールヒモを何重にも巻きます。両腕を肩幅程に離して突き出すとテープがぐるぐる巻かれてゆきます。この光景どこかで見た様な気が・・・そう、子どもの頃、古いセーターをほどく時の光景です。不意に懐かしい想いが蘇りました。プスプスと解けるのが面白くて、自分から腕を回して巻取るのです。が、調子に乗ってテンポを上げ過ぎると毛糸が絡まります。笑いながらも慌てふためく母の顔。そんな懐かしい思いに耽りながらカメラを回します。
十回くらい巻いたら真ん中を縛り、ヒモを余らせて切ります。腕から外して両端にはさみを入れ、半分に切ったラップの芯に差し込み縛ります。仕上げに折り紙で飾り、マイ・ポンポンの出来上がり!いえ、まだです。ビニールヒモの先を細かく割いてバラバラにしないといけません。簡単そうに見えますが、結構手の込んだ作りです。丁寧に仕上げるママ。途中で持って振り回す子。早速先生に見せにくる子。道具を作るのは人間の本性なのでしょうか、完成すると嬉しくて仕方がない様です。
フワフワのポンポンが出来上がる頃には、そろそろ今日もおしまいの時刻です。最後に出来立てほやほやのポンポンを持って、ハム太郎を踊る事になりました。ポンポンをもって元気いっぱい踊ってくれるとママも作り甲斐がありますね。自分の分と合わせて4本も作ったママもいましたよ。「毎週もってくる様にしてくださ~い。」という先生の説明を最後に今日も無事メルヘンが終了しました。年度初めで小さな子が中心の成東クラス。流れはゆっくりでも元気は百倍。成東クラスの伝統ですね。事あるごとに聞こえる先生の「みんな上手~」「ありがとう~」が印象的でした。お母さま方・先生、本当にありがとうございました。子どもたちにも、愉快な時間をありがとう。存分に楽しませてもらいました。では、またお会いしましょう。(事務局 KI)