成東・東金合同「焼き芋大会」

2012年11月29日木曜日、厚手のコートやジャンパーのせいなのか、乗り込んだ総武線の車中がモコモコと混みあっている様に感じます。もうすっかり冬です。ホームでも手袋をした手を擦り合わせ、暖気を逃すまいと両手で呼気を包む姿が見受けられました。手を擦りあわせると次のイメージは「焚き火」ですね。今の子ども達には接する機会が少なくなった焚き火。落ち葉や小枝を広い集め、小さな火を点けるとパチパチと音をたててはじけます。終盤になってくすぶり始めると下の方から見えてくるのが「焼き芋」です。祖父が仕込んでおいてくれたご褒美です。今日の取材はその「焼き芋」。

訪れたのは千葉県東金市にある県立東金青年の家。野外活動の推進や屋外スポーツの支援を目的とした大きな施設です。メルヘンでは十年以上前から利用させて頂いています。一時クラスを閉じたものの、今期復活しました。その青年の家で今日は「焼き芋大会」が行われます。成東クラスと東金クラスの合同です。担当は、成東の岡崎先生と東金の伊藤先生。以前、岡崎先生のアシスタントとして成東クラスのサポートをされていた伊藤先生が、今期東金クラスを再開されました。隣り町という事もあって、ミニイベントなどでは時々合同で活動されます。

久しぶりに訪れた東金青年の家は、今も変わらず広々としており、この上ない解放感が満喫できます。昨日は雨でしたが、今日は朝からほぼ快晴。気分も最高~です。JR求名(ぐみょう)駅まで迎えにきて頂いた岡崎先生の車に乗り込み走ること約10分、山のてっぺんにある駐車場に到着します。青年の家といっても一軒の建物ではありません。競技用のグランドやテニスコート、体育館、キャンプ場に宿泊施設など、山一座がまるまる青年の家なのです。今日お借りしたのはそのてっぺんのグランドの一部。キャンプファイアーのできる場所です。岡崎先生と一緒に荷物を降ろし、広場に向うと準備をする伊藤先生の姿が目に入りました。おはようございま~す。毎度の事ながらご挨拶もそこそこにカメラの準備に取り掛かります。

ふと気づくと少し離れた場所からノロシの様な煙がモクモクと立ち上っています。なんと!会場の係りの方が先に準備をすすめていらっしゃいます。今日のお世話をして頂ける様です。ここ数年、不安を抱える私の腰に、言いようのない安堵感が広がります。嬉しさのあまり、先ず一番にご挨拶に向います。どうもどうも、と訳の判らない挨拶にお付き合い頂いた上に笑顔で迎えてくださったのは、東金青年の家の指導室長「小橋さん」。全身を作業着で包み、山ほどの落ち葉まで準備頂きました。昨日の雨で落ち葉の心配をしていたのですが、事前に集めビニール袋に入れ保管されていたとか。太い竹にも切り込みを入れ、弾けて火傷をしないようにと準備に余念がありません。心強い限りです。今日は天候だけではなく、頼もしい助っ人にまで恵まれました。感謝!感謝です。

気が付くと、もう数組の子どもたちとママたちが集まり始めていました。子どもたちが広場を味わう間に、ママたちはお芋の準備を始めます。先ずお芋を新聞紙でくるみ、水に浸してホイルで包みます。目的も判らないまま子どもたちもママのお手伝いを始めます。ちっちゃな手で大きなお芋をぐるぐる巻きにします。小さな子どもにとってはちょっとした肉体労働ですね。かと思えば、この寒さでも水は面白い様で、先生の準備したバケツの水で遊ぶ子もいます。みんなが揃う頃には、焚き火もほぼ中盤に入り火が落ち着き始めています。丁度良い加減です。ここまでがなかなか大変な作業です。ホイル巻のお芋も買い物籠二杯分くらいになり、いよいよ焚き火のお兄さん?の所に届けます。

丁寧に火をかき分け下地にお芋を仕込みます。そしてまた火だねをお芋の上に戻し、仕上げに落ち葉をゴッソリ盛り上げます。後は待つだけ。といってもその間、火のお世話は必要ですので目は離せません。本当にありがとうございます。ファンファンが鳴り始めると、いつもの様にメルヘンがスタートします。モクモクと立ち上る煙を背景に輪になり、踊り、座り込むとまるでインディアンの集会の様にも見えます。出席のお返事も元気に済ませハム太郎を踊ります。その後、手作りのスイッチが配られ「かいじゅうオッス」が始まりました。ママたちも一緒にオッスをやってくれます。何ともひょうきんな曲で子どもたちも大好きな様です。

この後、先生が大きなイモムシのパネルを並べ、みんなは落ち葉拾いに出かけます。実は集めた落ち葉でイモムシさんの服を飾ろうという作戦。自然いっぱいの施設ですから落ち葉も色とりどり。子どもたちがあれやこれやといっぱい飾ると、裸で寒そうだったイモムシさんがあっと言う間に温かいお洋服をまといました。満足げなイモムシさんと一緒に記念撮影もしました。勿論、焚き火のお兄さんも一緒です。

次に先生が取り出したのはパネルです。森の木々でかくれんぼうをする動物たちのお話。葉っぱを一枚とる毎に尻尾や耳が少し見え、誰が隠れているのかを当てます。タヌキ、ウサギ、パンダ、ライオンと姿を現し、最後はお芋が出てきました。そして焼き芋を、というお話。仕上げの焼き芋ジャンケンをする頃には、本物の焼き芋も出来上がる頃です。先生の号令で軍手をはめて、焼き芋パーティーの準備をします。焚き火の周りに集まると、もうお芋は火から取り出されていました。ホクホクの出来立て焼き芋をパックリ割って両手に持ち、アチチ・ハウハウとほうばります。ママの顔にも満足気な表情がこぼれます。

中には、生まれて初めて焼き芋を食べる小さな子、これお昼ごはんなの?と不思議そうな顔のお兄ちゃん、みんな楽しそうにホクホクしていました。私もお相伴に預かりホクホクをパクリ!アチチ・おいし~、ごちそう様です。そろそろ時間です。小橋室長にお礼を言って、今日の焼き芋大会もおしまいです。最後はやっぱりアンパンマン。そして、おしまいのムギューでお別れでした。準備から火の始末や清掃まで、ぜ~んぶお世話になってしまい少々恐縮しています。小橋さん、重ねてありがとうございました。(小さな声で、次回もまたよろしくお願いします。)

この日は夕刻からまた雨が降り出し、メルヘンの間だけが快晴という絵に描いたような一日でした。きっとみんな日頃の行いが良かったのでしょう。本当に恵まれた一日でしたね。もうすぐクリスマス。そしてお正月。楽しく遊んで、一杯食べて、元気に過ごして下さいね。では、また!(事務局K.I.)