蘇我クラスで「たこシャワー」

今日は7月10日、夏休みを目前に控え何処に行こうか、何をしようかと想いを巡らせる時期です。公園では色を変えた紫陽花が本格的な夏の到来を告げています。今日はその紫陽花の咲く蘇我クラス。中津先生のクラスです。駅からのんびり歩いていると、大はしゃぎする子どもたちの声が聞こえてきました。蘇我公園のすぐ手前にある市立蘇我小学校のプールからでした。先生が何やら大声で指導していますが、どこ吹く風とばかりに子どもたちの奇声が先生のお話しを切り裂きます。夏と言えばやっぱりプールですね。体育の時間が楽しみで仕方なかったのを思い出します。50年近くも前の想い出を探りながら足を進めます。

公園に到着しグルリと見回すと先生の車が目に入りました。おはようございま~す。遠くから声を掛けながら近づくと、車からたっぷりの荷物に埋もれた先生が現れました。お得意のパネルシアターの道具もあり、期待に腕?を膨らませながらお手伝いを始めます。荷物を運び終えた先生は、早速公園中の木にかわいい絵をくくり付けます。イチゴにバナナ、ミカンにブドウ。何に使うのか想像しながらカメラを回し始めます。そうこうしている間にもママと子どもたちが集まり始めます。

いつもの場所に向かって子どもたちが駆け寄り、先生とのお話しが始まします。この木陰は15年前に蘇我クラスがスタートした時からの場所で、創設以来ずっとみんなを見守っている大木の作り出す心地よい木陰です。ファンファンが響き、先生の号令が聞こえるとメルヘンの始まりです。タンバリンのリズムに合わせて行進し、輪が出来上がる頃にはまた子どもたちが増えています。この後「みなさんご一緒に」っとご挨拶をしましたが、あまりに元気で大きな声だったのに先生もびっくり!いきなりエンジン全開です。

この後「あくしゅでこんにちは」が始まり、みんなお友達の名前を聞いたり歳を聞いたり、自己紹介をしていました。シンプルなメロディーで、たくさんお話のできる楽しい曲です。「くいしんぼうのゴリラ」の後、先生が大きなサイコロを持ち出しました。6面に「カニさん」や「クマさん」などいろんな絵が描いてあります。そしてかかった曲はトトロのさんぽ。曲の途中で先生がそのサイコロを転がします。先ず出たのは「ウサギさん」。するとみんな曲に合わせてぴょんぴょん歩きます。次に出たのは「ちょうしょ」。羽をパタパタさせながらフワフワします。そして「ひこうき」と楽しい散歩が続きます。この後「くるくるくる」で大きな拍手をしますが、テンポが速くなるとママでもついてゆくのが精一杯。子どもたちも一生懸命くるくるして、5本指で大きな拍手をしていました。

一旦お片付けをして、先生が持ち出したのは長いヒモ。輪っかになっています。先頭に先生が入りみんなが続きます。「では、出発しますね~。」先生が向かったのは、先に絵を巻き付けた公園の木々です。先ずは「イチゴ」・・・の筈ですが、ちょうど草むらに本物のネコがいました。子どもたちはそちらに関心がある様で、ニャーゴと大声でネコのモノマネをしていました。脱線から戻り、イチゴをパクッと食べて次に向かいます。今度はバナナ。そしてミカン・ぶどうと食べ、元の場所に戻りました。ママも一緒になってパクッと食べてくれます。お蔭で子どもたちも満腹でしした。一周し終えても、電車ごっこの気に入った子が二人。先生とママが追いかけてくれるので楽しくて、ずっと走っていました。

この後先生がバトンを準備し、地面に線を引きます。靴で地べたにズリズリと線を引く先生の姿が何故か中学生くらいのお姉ちゃんに見えます。よーい・ドン!先生の掛け声で子どもたちが走り出し、先に貼り付けた果物のパネルに向います。速い!本当に速い!遅れて何人かの子も到着します。目印のミカンにバトンでタッチし、スタートラインに戻ります。両手にバトンを持つ子やママと手をつないでくる子。ミカン以外の目印にもいっぱいタッチします。

掛けっこの後はでシートの出番です。ママと先生がフワフワし始めると自然と子どもたちが下に潜り込みます。何回も何回もフワフワしてもらい、ゆっくり地面に敷かれます。そして一服!ドリンクを飲んでママと話し、少し落ち着き始めた頃を見計らって、先生がコロコロたまごを歌いだします。これが絶妙のタイミングで、あっという間に静かになります。ここで出席を取ります。先生の出席はいつもパペットがお相手をしてくれます。今日はミッキーさんです。呼ばれてタンバリンをパンとたたくとミッキーさんがチューをしてくれます。恥ずかしそうに照れる子の仕草が何ともかわいいのです。

ここで待ちに待ったパネルシアターが登場します。今日のお題は「水遊びだいすき」。並んだ後ろ向きのお友達を当てるところから始まり、ウサギ先生とプールで遊ぶお話です。先にトイレにいって、準備体操をして、シャワーを浴びてから入ります。いろんな遊びをして、最後はスイカを食べておしまいです。「おわり」の文字がスイカの種で書かれていて、最後までみんなを楽しませてくれました。先生のパネルシアターはプロ級で、子どもたちもママもお話にドップリはまり込んで「くぎ付け」状態でした。そして最後はおもちゃの時間です。今日は「タコさんシャワー」を作ります。牛乳パックを切ってヒモを付け、穴を開けたら出来上がり。大きなシートの各所にマイスペースを確保すると、ママと一緒に早速製作にとりかかります。

先生が作り方のお手本をやってみせ、みんながそれを真似ます。聞いてハイハイと納得できても、イザ作ってみるとアレ?と思うことが多いのが手作りおもちゃです。簡単そうでそれなりにコツがあるのです。丁寧なお手本でみんなの「タコさん」も徐々に形が見え始めます。数人の子どもたちは先のパネルシアターがお気に入りの様で斬新なストーリーを展開していました。完成したお友達は公園の隅の水場に向かい、タコさんに水を満たします。ジャージャー、ジャブジャブ、気持ちいいね~。くるくる回してタコシャワーをまき散らします。だんだんエンジンがかかり、遊び方が激しくなり、とうとう「汗だく?」なのか「びしょ濡れ?」なのか全く判らなくなります。ひとしきり遊んだらシートに戻って体を拭いてもらいました。

落ち着いたところで絵本が始まりました。今日のお題は「おおきく、おおきく、おおきくなあれ」。小さな卵やケーキがみんなの掛け声で大きくなります。先生にリードされて、子どもたちも自然と大きな声になります。大きなケーキがドーン!大歓声!これがお気に入りの様で、アンコールがかかりもう一回やりました。で、今日はおしまい。来週のご案内の後は、やっぱりアンパンマンでした。暑い中、ママもパワー全開!元気いっぱいの蘇我クラスでした。お母さま方、先生、お疲れ様でした。子ども達にもありがとう。もうすぐ夏休み。しばらくお会いできませんが、無事で楽しいお休みになりますように。では、また来ますね~、本当にありがとうございました。(事務局K.I.)