行田クラスの「そうがんきょう」

小さな体に大きな制服をまとった子ども達、真新しいスーツ姿で携帯に耽る新社会人。5月も中旬になるとそんな光景も懐かしくなります。今日は5月11日(金曜日)。世間は10日後に迫った金環食の話題で持いきりです。関東では数百年に一度という出来事に、専用の眼鏡を購入した方も多いのではないでしょうか。私も予定表に21日金環食とちゃんとメモってあります。さて、メルヘンも新年度を迎え小さな子ども達が増えています。それに合わせて遊びやゲームもシンプルになっています。新しい会員さんも徐々に増え、これからお伺いする船橋行田公園のクラスも活気が戻り始めている様です。

行田クラスの担当は滝本先生とアシスタントの池田先生です。しばらく体調を崩されていた池田先生も今日から復帰される様で、それも嬉しいお知らせです。おまけに、以前取材にこられた記者の池田さんが、船橋の地元紙「マイフナ」の取材でお越しになる予定です。池田先生と池田記者とで混乱しないようにしますね。行田西公園に到着し、久しぶりの緑地帯に見とれていると、遠くから大きな荷物が歩いてきました。間違いなく滝本先生です。老いた眼でもそれと判る光景です。おはようございま~す。自信満々で大声を上げながら近づくと、やっぱり滝本一座でした。よかった!

荷物を降ろし準備が始まろうとした時、陽気な笑顔で池田先生が姿を現しました。復帰、おめでとうございます。嬉しい瞬間です。そんな会話を交わす間もなく、次々にママと子ども達の声が届きます。準備をしながらママや子ども達と話す滝本先生。ママにまとわり付いたままの子。いきなり公園の散策に出かける親子。新しい会員さんに詳しく説明をする池田先生。どれも見慣れた光景で、安心感が立ち込めます。そこへスポーツサイクルで颯爽と登場されたのがマイフナの池田記者。挨拶もそこそこにカメラを提げ、取材の準備に入られました。これで今日のフルメンバー揃い組です。

公園の木々にパネルを結んでいた先生がラジカセを提げて中央に向かうとメルヘンの始まりです。「集まれファンファンファン」が響き、ママと子ども達が輪になって歩き始めます。ピーク時の半数くらいの人数ですので出来た輪はやや小さめ。挨拶を済ませ、池田記者が紹介されました。ご挨拶に合わせて撮影許可をとっていらっしゃいました。さすが記者さん。素晴らしい!その後「親子でメリーゴーランド」が始まり、親子でグルグルします。単純な遊びですが、まだ小さい子ども達にとってはこれが結構楽しい様で、いきなり歓声が上がっていました。

「トマトはトントントン」の後、「大人こうえん」が始まりました。滝本先生と池田先生はペアでお手本を演じますが、手に手をとって踊る二人の先生の姿がこの上なくかわいくて、いつもニヤニヤしてしまいます。「ひっつきもっつき」でお尻をくっつけたり、ほっぺをくっつけたり、オヘソをくっつけたり。ママと思いっきり遊ぶ子ども達の中にすっかり溶け込んでいる先生方を見ているとキャリアを感じます。「サンサン体操」の後、少し時間をおいてクマさんのお面をかぶります。「むっくりクマさん」です。この時期はまだ意味が良く判らず、逃げるのも追いかけるのも他人事。ただ歓声を上げてハシャグだけなのです。が、何とも微笑ましい光景です。そして一旦休憩をとります。

休憩の間に先生が新聞で出来た大きな輪っかを配りました。ママと一緒に入れるくらいの輪っかで電車ごっこです。先に結んだパネルを目指して公園内の木々を巡ります。この間に二人の先生がゴールテープを準備しました。すずらんテープで飾られたゴールが目に入ると、子ども達は一目散に駆け寄ってきて、ゴールテープに絡んだり飛びついたり、遊びの天才たちはそれだけでしばらく楽しみます。

次に先生が取り出したのは「新聞バー」。ママたちも手伝って、地面に並べます。牛乳パックに乗せて少し高さのあるものもあります。その隣には小さめの新聞輪っかが並べられ、最後のコースは牛乳パックを開いたレールです。バーを飛び越え、輪っかを渡り、レールの上を綱渡りです。これも子ども達にとってルールはありません。跨いだり、踏んづけたり、個性いっぱいのパフォーマンスが見られました。お片付けもみんながお手伝いします。先生の「ありがとう~」が園内に心地よく響いていました。そして、ブルーの大きなレジャーシートが現れ、ママたちも一緒にふわふわします。行田クラスのシートは飛び抜けて大きなシートです。10世帯くらいが一緒に座れる大型シートです。ふわふわの中は遊園地のアトラクション並みです。

シートが地面に敷かれると「おもちゃ作り」が始まります。今日の課題は「双眼鏡」。でき上がったら探検に出掛けま~す。先生の号令で、早速みんなが製作に入ります。トイレットペーパーの芯に折り紙を巻いて飾ります。カラーセロファンを被せた色つきの双眼鏡。3本使った未来型の双眼鏡?(三眼鏡?)もありました。仕上げにヒモを付けて完成です。出来上がった双眼鏡を首から下げて、早速ママと公園探検に出掛けます。と言ってもただ覗くだけではありおません。見つける宝物を先生が紙に描いて先に配っていましたので、ママとそれを探しに出かける訳です。公園の中の宝物を探して、合格サインをもらい、全部見つけたらおしまい。レッツ555~!

探索開始からしばらく経つと、子ども達がお宝を見つけて帰ってきます。揃ったところで「じゃあ、絵本を読みま~す」。先生の号令で今度はみんながシートに集まり座ります。少し興奮気味の子ども達に向かって、先生が「ヒゲじいさん」を始めました。徐々に静まり・・キラッキラッ、手はオヒザ~。バッチリ絵本モードに入りました。ここで池田先生の登場です。池田先生の絵本は本当に優しくてのんびりします。その分絵本に入ってゆくんです。今日のお題は「だるまさん」。だるまさんが転んだり、つぶれたり、伸びたりするシンプルなもので、文字は少ないものの意表を突いた展開が子どもたちの感性を刺激する滑稽なものでした。久しぶりの池田先生のお話、私も楽しく参加させて頂きました。

来週のご案内があって、最後は「アンパンマン」。まだ5月ですので小さな子が多く、メルヘン本来のトーンを思い出させる内容でした。素朴の一言で表現できるこの時期のメルヘンは、やはり原点ですね。派手さはありませんが、それでいて力強さに満ちています。これが愛情なのでしょう。先生方、お母さま方、素晴らしい時間をありがとうございました。そして子どもたちにも、ありがとう。マイフナの池田記者、ありがとうございました。楽しい記事を期待しています。今後ともよろしくお願いします。では、みなさん次回は秋頃に。楽しみにしています。(事務局K.I.)