行田クラスのハロウィンパーティー
朝、目が覚めると無意識に洗面所に向かい蛇口をひねります。そして、最後に水を一口飲む。習慣になるとそうしないといられないもので、人とは妙な生き物ですね。子どもも同じでメルヘンの日は朝からお出かけモードに入り、行くよ行くよと忙しいママに遠慮なく迫ります。(時にはご機嫌が悪い日もありますが、、、)メルヘンがそんな生活のリズムになっていれば本当に嬉しいです。と言う訳で、今日は船橋行田西公園でメルヘンのある日です。10月28日金曜日、晴れ。以前から準備してきたハロウィンパーティーの日です。公園に入ると、いつもの木の下に大きな荷物を並べる先生方が先ず目に入りました。おはようございます!声をかけるより先に先生方も気づいた様です。滝本先生と池田先生です。
荷物を下ろしカメラの準備を始めようと思った瞬間、これ娘と作ったんですよと池田先生。見るとかわいいロングドレスを準備されていました。いつも魔法使いなんで今日はかわいいお姫様になります。言葉の通りピンクのお姫様ドレスです。素晴らしい出来栄えです。その姿で池田先生が受付を始める頃には子どもたちとママたちが集まり始め、遠くのママたちから、かわいい~と声をかけかけられていました。その頃、滝本先生は公園を囲む木々にいろんなものを巻きつけたりぶら下げたりと準備に余念がありません。ドラえもんのパネル、ハロウィンのこうもり、奥の木には長いゴムひもを何重にも渡してクモの巣の様なものも出来上がっています。ドングリ拾いにやってきた近くの小学生と通りかかった保育園の子どもたちにも大人気でした。
ファンファンが響き始め、先生のタンバリンが軽快なリズムを打ち始めると、ママと子どもたちが手をつないで自然に輪が出来上がります。ポンポンを持つ子やかぼちゃバッグを提げた子、魔法使いのステッキを持った子もいます。ファンファンが終わるといつもの様に大きな輪になります。そのまま順番にお返事を済ませると、先生はすっとラジカセに向かいます。と、何故か数人の子どもたちが同時に、しかもさも当然の様にラジカセに向かいます。先生と子どもたちが頭を突き合わせてラジカセを囲み、しばらく相談タイムが続きます。鳴り始めたのは「どうぶつたいそう」でした。この後「親子でメリーゴーランド」、「むっくりクマさん」と続き、いったん休憩タイムです。この時間を使って子どもたちは手作りのハロウィンドレスに着替えます。カラフルな衣装に凝った飾りを散りばめて、本格的な帽子もかぶります。金銀のモールを巻きつけたり、槍のついたステッキを持ったりと、もうそれだけで気分が盛り上がります。勿論かぼちゃバッグも手に提げます。
滝本先生はというと、おやおやプロもびっくりの本格的魔女になっています。三角帽子に散りばめた銀色の飾りがピカピカ光り、背中には赤い目が二つとニヤリと開く大きな口が浮き上がっています。ちょっとドッキリするくらいです。衣装を身に付け、いよいよハロウィンのゲーム大会が始まります。先ずはクモの巣くぐりです。木の間に4重に掛けられたゴムをくぐります。衣装の飾りや両手にもった小物がゴムに引っかかりなかなか上手にくぐれません。無事にくぐれたら先生のところでカードに合格マークをつけてもらい、お菓子をもらいます。カードに合格マークを全部付けたもらうときっと良い事がありますよ。
次は輪なげです。先生の並べたカラフルな尖がり帽子めがけて新聞輪っかを投げます。なかなか入らない子はもっと近くからね。という訳で、ほとんど真上から落としている子もいっぱいです。それでもちゃんと入ると大喜び。無事に入るとまた合格マークをもらい、お菓子をもらいます。先生の提げた大きなかぼちゃバッグから取り出すお菓子は、少し輝いて見えますね。
次の種目は「ボール投げ(的あて)」です。2本の木の間にぶら下がった、かぼちゃとコウモリのカードに新聞ボールを当てます。ちゃんと投げられない子は近づいて近づいて・・・命中です。上手く当たったのに、合格マークをもらう子がなかなか来ません。まだまだ的あてに夢中です。先生に声をかけられてやっと何人かが集まり、合格マークをもらいます。お菓子をもらう事は、しっかり覚えています。
この後、しんぶんボールを片づけて次のゲームに向かいます。離れた木の幹にくっついたドラえもんのカゴから、小さなカボチャを一つとって帰ってくるゲームです。ドラえもんのパネルまで走るのですが、パネルの前で立ち止まり「ママ~、ドラえもん」と嬉しそうに話しかけ、カゴの中のカボチャを取る気配は全くありません。カボチャ、カボチャ、と言われて不思議そうに一つとって、じっくり眺めます。みんなが駆けて帰るのに気づいてから、ママと一緒にゆっくり帰ります。なかなかの大器ですね。おっと危ない!長いドレスの裾を踏んで転ぶ子もいました。芝生が優しく守ってくれました。ゲームを成功させて、カードに合格マークをもらい、お菓子をもらう。このゲームが終わる頃には、そのルールも少し判ってきた様で、ややスムーズになってきましたね。お次は得意の「さかなつり」です。小さなシートにいっぱいお魚が並び、テープ付きの竿で釣り上げます。ちゃんと釣れたのに一匹ではもの足りず、しばらく釣りを楽しみます。ドレスの飾りに釣り糸がくっついたり、隣のお友達と糸がもつれたり、いろんな事件が起こります。が、無事完了しました。
最後は先生と「魔女とジャンケン」をします。勝ったらご褒美!ですから、先生は負けるのに全神経を配ります。子どもがグーならチョキを、パーならグーを出さないといけません。これがなかなか高度な技で、子どもの頃から身に付いた習慣を逆にするのは慣れないとできませんね。でも、無事みんなに負ける事ができ、先生はホッ!ここでもお菓子をもらって、子どもたちのバッグはそろそろ一杯です。ゲームはこれでおしまい。
大きなシートでフワフワしてから、お楽しみのお菓子タイムの始まりです。各自好きなところに座り、ママとのおいしい時間が始まります。先生が残ったお菓子をみんなに分けてくれました。私もお相伴にあずかり、一口パクリ!甘いお菓子はやぱりホッとできますね。ゆっくり流れるおいしい時間。楽しそうな子どもたちの奇声とママたちの笑顔。いつまでも続きそうな、そして続いてほしい空気に包まれます。おしまいの時間が近づき、先生が残念そうに、おしまいの挨拶をしました。アンパンマンを踊り、いつもの通りムギューをしてお別れでした。
ママたちと先生方の優しさとご苦労で満たされた行田だけのハロウィンパーティー。昨年も、その前も、永遠に繰り返される親子の営みが今も目の前で繰り返されている事に改めて感動いたしました。いつまでも、いつまでも、楽しくおいしい時間が続きますように!今度は年末・クリスマスに向けての準備が始まりますね。行田の皆さん、ありがとうございました。また来ますね。(事務局 K.I.)