親や大人の言うことを聞かず、まったく逆のことをしようとします。

先生からのコメント

「魔の２歳」という言葉があります。２歳児は、何でも自分でやりたがり、親の言うことは徹底的に嫌がる。大人から見れば、それはそれは怖い２歳児というわけです。こうした現象を、自我の芽生えと呼んだりします。子どもにとっては、とても祝福すべきことなのです。それが困り事になるのは、大人にも都合があるからです。日常生活を送っていくには、どうしても大人の都合が優先されます。それは当たり前のことです。そして、子どもは、そういった環境の中でたくましく育っていくものです。
３歳半になると、ある程度の自己コントロールも育ってきます。ですから、大人がダメということに従うこともできるようになります。C.Tさんの息子さんも、解ってはいるのです。やはり、どんな形でもかまってもらうことが楽しくて仕方ないのでしょう。お母さんやお祖母さんからすれば、相手をするのもウンザリになるほどかもしれません。しかし、これは息子さんからのサインとして受け取ってあげてください。下のお子さんを妊娠されたのが、上の息子さんが2歳前のこと。その時からずっと、彼は甘えることをガマンしているのかもしれません。
外出の時に、同じような困った行動が出ることでしょう。人に迷惑をかけることや、命の危険に関わることであれば、言って聞かせるべきです。でも、決して怒らないでください。怒らないで、抱きとめてあげてください。暴れても何をしても、とにかく離さないで抱きとめてあげてください。そして、優しいトーンで、ダメなものはダメということを語りかけてあげてください。