相談内容
フルエンザの予防接種を受けさせようかと迷っています。
- 分類
- 保健
- 年齢
- 1歳
1歳4ヶ月の息子に、インフルエンザの予防接種を受けさせようか迷っています。副作用もあると聞き、まだ年齢的に早いと思うのですが、インフルエンザにかかると脳に障害が出ることもあるとも聞きました。
親や友人に聞くと、受けさせても大丈夫という意見と、やめた方がいいという意見が同じぐらいの割合です。みなさんの意見を聞かせてください。
先生からのコメント
最近よく耳にする話題ですね。それなのに、掲載するのがこんなに遅くなってしまい、申し訳ありませんでした。TMさんも、すでに答えが出ていたらご容赦してください。
インフルエンザにかかると、インフルエンザ脳炎や脳症といった、重い症状に至ることがあります。TMさんが言っている「脳に障害」というのは、おそらくこれらを指しているのでしょう。さらに重症になると、稀に亡くなってしまうケースもあると聞きます。とくに年齢が低いほど、そのリスクも高いのは当然のことかも知れません。
インフルエンザワクチンの接種は、通常1歳過ぎがほとんどです。1歳前でも有効であるとの報告もありますが、思ったより効果が低いという意見が一般的です。接種の際の注意として、卵やゼラチンのアレルギーを持っているお子さんは、事前に医師との相談を必ず行ってください。
さて、インフルエンザワクチンに対する批判や疑問が、最近になってよく耳にするようになりました。その根拠の第一番目は、ワクチンが万能ではないという点です。予防接種をしてもインフルエンザにかかる人がいたり、さらには脳炎や脳症にまで至る人もいます。確かに数は少ないのですが、1人でもそういった症例がある以上、万能視するのは危険であるという意見です。
もう一つの根拠は副作用です。重い副作用(重篤なアナフィラキシ-、急性播種性脳脊髄炎などの中枢神経系の副作用など)が、稀に認められています。その数は、1万人に1人です。この数を多いと見るか、少ないと見るか・・・。
いずれにしても、ワクチン接種の功罪を知った上で、周りとも相談しながら決めていくことが最善ではないでしょうか。
【予防接種についてお知らせです】
平成18年4月より、はしかと風疹の予防接種の制度が変わります。今までは1歳から7歳半までの間に、それぞれの予防接種を1回ずつ受けることになっていました。新しい制度では、別々のワクチンではなく「混合ワクチン」が採用されます。接種時期は、1歳時に1回、小学校就学前の1年間で1回、計2回接種を受けることになります。詳しいことは、各市町村の保健センターなどにお尋ねください。