卒乳か断乳かどちらにするか考えています。

先生からのコメント

こんにちは。ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたか？直前に新型インフルエンザの騒ぎが起こり、外出を控える人が増えるのではないかという予想もありましたが、実際はまったくその逆だったようですね。ＹＩさんはいかがでしたか？
さて、子どもにとって、お母さんのおっぱいはかけがえの無い存在です。授乳という行為は空腹を満たし、生命保持につながります。それだけではなく、人間にとって「吸う」ことが心の安定をもたらします。言い換えれば、おっぱいを吸うことで、興奮している感情や不安になった気持ちを穏やかにすることができるのです。もちろん、これらのことは代用が可能です。たとえば、空腹を満たしたり栄養を補給したりするのはミルクでも、離乳食でもできます。「吸う」という行為も、哺乳瓶やおしゃぶりで形だけは代用できます。しかし、お母さんの肌を口で感じることができません。これは、どんな最先端の技術を以ってしても、決して代用できないことかもしれません。
私たちが普段、大事な物や人を失った時のことを想像してください。ショックを受けたり悲しみに襲われたりしませんか？卒乳や断乳もこれと同じです。おっぱいを口にしなくなるということは、それまで特別の存在だったものを失うことになります。ただし、断乳のほうがショックの度合いが大きいことは想像に難くありません。
こう考えると、無理をしないで卒乳まで待つことは、決して悪いことではないと思います。ただ、色んな事情で断乳をせざるを得ないとき、やはりそのショックや悲しみをいかに癒してあげるかが大事です。それには、今まで以上に触れ合いながらのスキンシップを取ることが一番です。これを心がけるだけでも、子どもの心は癒されていくと思います。（Ｔ.Ｙ.）
(2009.6)