相談内容
落ち着きがなく、一つのことに集中できません。
- 分類
- 性格
- 年齢
- 4歳~5歳
4歳の長女のことで困っていることがあります。落ち着きがなく、一つのことに集中できません。絵本を読んでも、もう4歳ですから文字を読もうとしているようですが、目が文字に行ったり絵に向いたり、絵本ではなく違うところを見てたりしています。食事中でも落ち着きがありません。目に付いたものがすべて気になる様子です。どうやってしつけをしていけばいいのでしょうか。集中力をつけさすために何かいい方法とかあったら教えてください。
先生からのコメント
先日、同じ4歳になる女の子のお母さんから相談を受けました。それは、「石拾いとか貝拾いとかが好きなのはいいのですが、他のお友だちがみんなで何かをしているときでも、1人で黙々と石を拾ったり砂遊びをしている。好きなのはいいけれど、次の行動に移らなければいけないときに、それでは困る。何回言ってもそれが直らないで困っている」というものでした。
今月のお便りのお子さんとはまったく逆ですね。人間にはそれぞれ個性があります。持って生まれた性質のようなものです。お便りのお子さんは、好奇心が旺盛で、見るもの聞くものすべてに興味をもつのでしょう。それとは逆に、私が相談を受けたお子さんは、一点集中型というか凝り性のタイプではないかと思います。
好奇心旺盛の子どもは、大人から見ると確かに落ち着きがないように見えます。それはもう仕方ありません。好奇心が強く色々なものに触れてみて体験することは、お子さんが成長する上で大きな力となるはずです。 一点集中の凝りやさんは、自分が納得するまでは周りのことなどお構いなし。それだけ物事を深く探っていくタイプだと言えます。
大人から見ればどちらのタイプも、良い面と悪い面があると感じるのでしょう。しかし、それが時と場合によるのです。たとえば、お子さんが砂場遊びに熱中していたとしましょう。その後の予定が何もなく、たっぷり時間のある時ならば、お母さんたちも余裕をもってお子さんを見ることができるのではないでしょうか。
大人の都合によって、子どもの行動の良し悪しが決められてしまうことはよくあります。そんな時は、少し立ち止まって、子どもの行動の良い面を考えてみてはいかがでしょう。