相談内容
2歳9ヶ月の長男がまだ指しゃぶりをします。
- 分類
- しつけ
- 年齢
- 2歳~3歳
2歳9ヶ月の長男なのですが、まだ指しゃぶりをします。やめさせる方法を教えてください。
先生からのコメント
以前に比べ、お子さんの指しゃぶりを気になさるママが増えたような気がします。それだけ多くの方が指しゃぶりを早くやめさせたい理由は何でしょうか。
よくない指しゃぶりの典型として言われるのが、歯並びの問題です。歯と歯の間にかなり隙間があったり、噛みあわせが悪かったりしたら、注意が必要な指しゃぶりでしょう。また、吸っている指に、吸いダコを通り越して皮がむけていたりするのも注意が必要です。こういった状態になる指しゃぶりは、昼夜区別なく一日中見られることが多いものです。
それとともに、ママたちが気にかけるのは自立ではないでしょうか。指しゃぶりはおっぱいを吸うことの代理行為とも言えます。それだけに、大人から見ると、指しゃぶりが甘えの象徴として見えてしまうこともあるのでしょう。また、子どもの欲求不満状態とか親の愛情不足などと言われることもあり、ママとしては早くやめさせようと思うのも当然ですよね。
基本的に指しゃぶりは、3歳ごろになると卒業するようになってきます。それは、想像力につながるイメージする力が育ってくることと関係しています。つまり、ママと離れていても、ママのことを頭で思い浮かべることができるようになり、いかにもママがそばにいる時と同じような安心感を感じることができるようになるのです。指しゃぶりが、自然となくなるものであるという理由はここにあります。
寝る前に指をしゃぶる子が多いと思います。これは一つのクセです。寝るときにずっとママがいれば安心感があるので指しゃぶりが起こらない。しかし、ママも暇ではありませんので、ずっと傍にいるわけにいきません。そして指しゃぶりが始まりクセになるのです。少し長めにそばにいるようにすれば、指しゃぶりの時間も短くなるでしょう。
子どもの行動をよく見ると、あることに気が付きます。お友だちと遊んでいるときや、パパやママとやり取り遊びをしている時は、指しゃぶりが見られないのです。子どもの心や言葉というのが、人とのやり取りの中で育っていくのと同じように、指しゃぶりの卒業にも人とのやり取りが大切なんですね。