相談内容
しつけをどうしたらいいのかがわかりません。
- 分類
- しつけ
- 年齢
- 1歳
5月で1歳になりました。まだ考えるのは早いとは思いますが、しつけをどうしたらいいのかがわかりません。どうやっていけばいいのでしょうか。あと、何をしつけすればいいのでしょうか。初めての子どもなので、まったくわかりません。実母や義母からは、時々しつけの話をされますが、ちゃんとしつけをしなければダメと言われるだけで、他は何も言われません。わからないのでお願いします。
先生からのコメント
まずは1歳のお誕生日おめでとうございます。と言っても、3ヶ月も過ぎてしまいましたね。今頃はつかまり立ちからつたい歩き、そして一人歩きへと向かっている頃でしょうか。それまでの移動手段はハイハイでしたから、常に目線が低い位置にありました。立って歩くようになると、目線の位置が大きく変わります。たったそれだけの事ですが、確実に子どもの世界は広がっているのですね。その世界の中を好奇心を持って、より広い範囲で探索行動が増えてくるのもこの時期です。子どもたちはそこで色々な危険な目に会います。多少の泥や砂を食べるぐらいでしたらいざ知らず、刃物や有害物質などの危険からは全力で守ってあげなければいけません。と同時に、それらが危険なものである事を、子どもに教えていく事が必要なのです。これがしつけではないでしょうか。
「日本子ども家庭総研・愛育相談室長」の川井尚先生は、しつけを次のように言っています。
「しつけとは『人とともに生き、暮らしていくために必要な知恵、技能、態度、感情、行動様式などを人との関係の中で獲得していく過程』」
もっと簡単に言うなら、「生きていく力を身につけること」です。ここで考えて欲しいのは、生きていく力を「獲得する過程」がしつけであるという点です。すなわち、子どもが主体的に力を獲得するのを、大人は手助けをする役割だということです。
さらに川井先生は、しつけのための8つのポイントを挙げていますが、その中の一つに「子どもを危険から守る」という事を挙げています。
その要点は、
•子どもにとって危険な行動、してはいけない行為は毅然として制止する。
•制止の最善の方法は、言葉をかけながら、しっかりと抱っこする。
•泣こうが暴れようが、子どもの力が抜け、諦められるまで抱ききること
だと言っています。
しつけというと「行儀を身に付けさせる」と、つい思ってしまいます。
もちろん行儀も大事ですが、それは行儀を身につける発達段階が来てからの話です。この点も含めて、川井先生の「しつけのための8つのポイント」は、改めてご紹介したいと思います。