相談内容

おしゃべりや遊びに夢中になって、なかなか食事が進みません。

分類
食事
年齢
2歳~3歳 

3月に3歳になった娘のことですが、食事のとき、おしゃべりや遊びに夢中になって、なかなか食事が進みません。育児書には、食事は楽しい雰囲気のほうが良いとあったので、最初のうちは許していたのですが、後片付けもなかなかできないし、イライラしてしまって叱ることが多くなりました。好き嫌いも始まっていると思うので、それを避けたくておしゃべりしているのでしょうか? どうやって言い聞かせたら、スムーズに食事が進むでしょうか(HM)

2008-06-15 掲載

先生からのコメント

「食事は楽しく」は、その通りです。是非これからも忘れずにいてください。3歳の子どもは、家の中でも外でも色々な言葉を聞き、覚え、それを口にしたくて仕方がない年頃です。ただ、子どもは大人のように、話しながら食事をすることはできませんので、どうしてもお箸が止まってしまうことになります。
娘さんのおしゃべりを叱ることも必要です。親としては食事に集中させたいですし、マナーを教えるという点でも大事です。ただ、後片付けの事を気にするのは、大人の都合を押し付けいてることになりませんか?本音としては充分に理解できますが、やはりその事を前面に出す叱り方はよくありません。
さて、おしゃべりではなく食事に夢中にさせるには、環境を整えることも大事です。まず、テレビやビデオなどは消しましょう。父親が一緒に食卓につくこともあるでしょうが、その時もテレビはつけないようにしましょう。3歳になると箸を使わせることも試されているのでしょうか。それもムリのない程度にお願いします。お箸を使えない大人はいませんから、今はお箸よりも食事に気持ちを向けられるようにしてあげてください。 
「ニンジンさんが、○○ちゃんに食べてほしいって言ってるよ」、「早く○○ちゃんのお腹に入りたいって」などの言い方も、子どもは意外とその気になるものです。綺麗に食べ終えた時は、「うわぁーすごい。お皿が綺麗になったね」、「すごいねー。ママもとっても嬉しい」などと、誉め言葉を掛けるのも大切です。
好き嫌いは3歳ごろには確実に出てくると思います。やはり、嫌いなものを食べるのは、大人も子どもも苦しいものです。つい、「食べなきゃダメよ」とか「頑張れ」などと声をかけてしまいます。でも、子どもだって出されたものは食べなければダメなことぐらい解ってますし、子どもなりに一生懸命頑張っているのです。やはり、嫌いなものを克服させるには、食事を作るときの工夫が欠かせません。
(2006.6)