３歳９ヶ月の男の子です。乱暴な言葉使いが多くて困っています。

先生からのコメント

子どもは、どうして乱暴なことば、汚いことばが好きなんでしょうね？「バカ」から始まり、「うんこ」「おちんちん」に至るまで、色々な暴言（笑）を言いふらします。大人が注意すればするほど、それが楽しくなりってしまうんですよね～。つまり、大人をからかっているわけですが、大人に対するからかいは、自我の育ちにとって重要なこと。せっかくですから、頭ごなしに言って、その芽をつぶさないようにしたいと思います。
子どもたちが楽しく感じてるのは、大人のリアクションがあることなので、サラッと流してしまえばいいんですが、状況によってはそうはいきませんよね。たとえば、外出先のレストランとか電車の中とか。その場で言い聞かせようとすると、余計に反応させてしまうと思うので、時間があれば思い切って外に出てしまう。そこで、「こういう場所ではいけない」と、きちんと伝える必要があります。お友だちと遊んでいる時でも、相手がどんな気持ちになるかを、きちんと伝えたほうがいいと思います。でも、一度言っただけでは絶対ムリなので、根気強くいきましょう（笑）。
さて、子どもたちは、そのような言葉をどこで覚えてくるのでしょうか。家の中では、ご両親や上のお子さん、祖父母などがいるわけで、大人は子どもの気がつかないところで、無意識のうちに「バカだなー」とか言ってるものです。自分や周りの大人の口癖を意識して観察してみましょう。意外な結果になるかもしれません（笑）。家の中では、テレビが情報源としてあげられます。一緒に見ているときは、言葉遣いの良し悪しを教えてあげるチャンスかもしれません。家の外に出ると、お友だちがいます。これはもう避けようがないです。あとは、通りすがりの大人（笑）？
子どもが、周りの大人の口の利き方や、メディアを通して言葉を覚えるのなら、それを逆手にとるのもいい手かもしれません。それは、絵本です。今は、しつけの絵本というのが色々種類があります。言葉遣いをテーマにした絵本を読んであげてはいかがでしょう。
(2005.10)